インタビュー

File No6. インタビュー連載 私設エイド・山口優一さん

2022.03.29

インタビュー連載 One Sky.~同じ光、風、思い。

かすみがうらマラソンには大会の成功を裏から支えるボランティアがたくさんいることを知っていますか?コース沿道の応援やエイド、障害者ランナーの目となる伴走者、ゴール後にマッサージを施すなど、ボランティアはいつもランナーを笑顔で迎えています。本連載はインタビュー形式で、かすみがうらマラソンを支える人達の思いを探っていきます。


連載6回目は、「私設エイド」として支える土浦市在住の高校生・山口優一さん。土浦市沖宿町に設置された私設エイドに幼少期から携わっています。「ランナーの走る姿にパワーをもらっているので楽しい」と話す山口さん。大人気エイドの裏側は一体どうなっているのか。

(第32回大会は新型コロナウイルス感染症対策のため私設エイドの設置はございません)

 

私設エイド・山口優一さん


私設エイドにはいつから携わっていますか。

土浦市沖宿町のフルマラソンコースで私設エイドを設置している方がいます。そこで4歳か5歳ぐらいから家族とともに参加していて、近所の子供やおばあちゃんなど30人がワクワクしながら集まります。

―小さい頃から参加していて、既にベテランですね。私設エイドでは何を提供していますか。

各家が用意できるおにぎりやミカン、レンコンの煮物、お茶などが並びます。朝7時ごろから自宅の炊飯器を持って集合し、ご飯を炊いておにぎりを作ります。大きさは食べやすいような一口サイズで、具材はかつおぶしや梅干し。たくさん作っても、もの凄い人気で無くなってしまうため、遅めのランナーにも食べてもらおうと、裏に取り置き用のおにぎりも用意していました。

 

―ずっと走ってきて沖宿町の辺りでは体力が消耗され、お腹が空きやすいころだと思います。

そうですね。さっぱりするミカンを手に取る人も多いです。数ある提供物のなかでも、私はお茶汲みを担当しています。驚くかもしれませんが、気温が低いときもあるので、温かいお茶が喜ばれます。ただ渡すだけではなく「頑張ってください!」と声かけも。

私設エイドは午後4時ごろには片付けやコースの掃除を行い、5時には解散します。

―写真を見ると大勢の人が立ち寄っていますね。ここまで続けてこられた原動力は何でしょうか。

かすみがうらマラソンはランナーと地元の人との距離が近いというのが特徴の一つだと思います。私にとって、ランナーの走る姿にパワーをもらっているので楽しい一日。一緒にやっているおばあちゃんたちもそう思っています。そして、ランナーから感謝の言葉をいただけることです。

 

 

―今年の私設エイドは中止すると聞きました。

残念ではありますが、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため私設エイドの設置は中止します。そのため、応援ボードを作成して、できる限り沿道に立ちたいと思います。多くのランナーに会えるのが今から楽しみです。

 

―ランナーに向けてエールをお願いします。

マラソンで茨城に来てくれることをありがたく思います。頑張って走ってください。

 

 

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